・わが外交の近況
・日本外交主要文書
日本側は、過去において日本国が戦争を通じ中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。また、日本側は中華人民共和国政府が提起した「復交三原則(1)」を十分に理解する立場に立って国交正常化の実現をはかるという見解を再確認する。中国側は、これを歓迎するものである。…
一、日本国と中国人民共和国との間のこれまでの不正常な状態(2)は…終了する。
二、日本国政府は、中華人民共和国が中国唯一の合法政府であることを承認(3)する。
三、中華人民共和国政府は、…ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。
五、中華人民共和国は、…戦争賠償の請求を放棄することを宣言する。
七、日中両国間の国交正常化は、第三国に対するものではない。両国のいずれも、アジア・太平洋地域において覇権(4)を求めるべきではなく、このような覇権を確立しようとするほかのいかなる国あるいは国の集団による試みにも反対する。
(1)「中華人民共和国が唯一の合法政府であること」「台湾は中華人民共和国の領土であること」「日華平和条約の廃棄」のことを指す。 (2)戦争終結は日華平和条約で解決済みとする日本の主張で、このような表現となった。(3)「1つの中国、1つの台湾」を否定し、台湾の中華民国政府と断交した。 (4)他国・他民族を支配しようとする外交政策。