・翼賛国民運動史
わが国は正に一大転換期に際会し、外に善隣との盟約を固うし、内に新体制を樹立し、大東亜の新秩序を確立するとともに、進んで世界新秩序の建設に邁進致さねばならない時が参りました。…ここに本日、大政翼賛会発会式を挙げ、万邦無比の国体に基き、世界に比類なき理念の上に大政翼賛運動を本会の推進によつて発足するに至りましたことは、真に御同慶に堪えないところであります。
…大政翼賛の運動こそは、古き自由放任の姿を捨てて、新しき国家奉仕の態勢を整えんとするものであります。…本運動の綱領は、大政翼賛の臣道実践ということに尽きると信ぜられるのであり、…「上御一人に対し奉り、日夜それぞれの立場において奉公の誠をいたす」ということに尽きると存ずるのであります。