【JH132】平氏政権
■原典
・平家物語
・愚管抄
■史料
① 僧兵の横暴〔平家物語〕
賀茂河の水、雙六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの
② 保元の乱に対する慈円の見解〔愚管抄〕
保元元年七月二日鳥羽院ウセサセ給ヒテ後、日本国ノ乱逆ト云コトハヲコリテ後、ムサノ世ニナリニケル也。
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③ 平氏の繁栄〔平家物語〕
六波羅殿の御一家の君達といひてしかば、花族も栄耀も、面をむかへ肩をならぶる人なし。されば入道相国のこじうと、平大納言時忠卿ののたまひけるは、「此一門にあらざらむ人は皆人非人なるべし」とぞのたまひける。…
一人は后にたたせ給ふ。王子御誕生ありて皇太子にたち、位につかせ給しかば、院号かうぶらせ給て建礼門院とぞ申ける。…
日本秋津嶋は纔に六十六箇国、平家知行の国卅余箇国、既に半国にこえたり。其の外庄園田畠いくらといふ数を知ず。綺羅充満して、堂上花の如し。軒騎群集して、門前市をなす。