【JH103】朝鮮半島への進出
■原典
・高句麗好太王碑文
■史料
百残(1)・新羅は旧是れ属民なり(2)。由来朝貢す。而るに倭、辛卯の年よりこのかた海を渡りて、百残・□□・新羅を破り,以て臣民と為す。
六年丙申(3)を以って、王躬ら水軍を率いて残国を討科す。…壱八の城を攻め取る。
九年己亥、百残、誓いに違ひ、倭と和通す。王、平穰巡下す。而るに新羅、使いを遣はして、王に白ひて云く、「倭人、其の国境に満ち、城池を潰破し、奴客を以て民と為せり。王に帰して命を請はん」と。
…十年庚子、歩騎五万を遣はして、往きて新羅を救はしむ。男居城従り新羅城に至る。倭、其の中に満てり。官兵方に至り、倭賊退く。
…十四年甲辰、而るに倭、不軌にして帯方界に侵入す。…倭寇潰敗し、斬殺無数なり。
■注釈
(1)百済 。 (2)もともと高句麗の属民である。 (3)好太王の即位6(396)年